「国産の材料だけを使って、究極にこだわったロールケーキを作ろう!」と、材料を厳選し、試作を重ね、いよいよ発売間近になった頃のこと。
名前もこだわって、スタッフの間でブレーンストーミング法であれやこれやと名前を色々と出していました。
「こだわりの~」とか「究極の~」とか「極上の~」等々。
しかし、どれも、どこかのお店にありそうな名前だったのです。
そんな中、ふと「おもてなし」という言葉が出て、「おもてなしロール」にしようとなりました。
ただ、他店で既にある名前だとこだわりが半減してしまうので、「おもてなしロール」と検索したところ、ロールケーキでは検索結果には表示されませんでした。
「おもてなしロール」と検索して検索結果に表示されたのは・・・・・何と、ちょっと高級な印象のトイレットペーパーだったのです。
「おもてなしロール」と検索してトイレットペーパーと共に表示されるのはちょっと、ちょっと・・・・・・という印象でしたが、他にこのロールケーキにぴったりとくる名前が出てこなかったので、「おもてなしロール」と名付けられました。
あとは、箱を決めて発売を待つだけの矢先に、IOC総会でオリンピックのプレゼンテーションが開催され、「おもてなし」という言葉が一気に大ブレイク!2013年の流行語大賞にまでなってしまいました。
「ラ・クレマンティーヌのおもてなしロールあり」という認知度ができた時点での発言だったら、きっと、ラ・クレマンティーヌの「おもてなしロールケーキ」は大ヒットしていたかもしれませんが・・・・・・
クレ子は、滝川クリステルさんが「お・も・て・な・し おもてなし (^人^)」とおっしゃった瞬間、「何で、今なの~~~???」と崖から突き落とされたような絶望感を味わったことは、一生忘れないでしょう。
もう、今となっては、信じるも信じないもあなた次第のよもやま話です(^^;